ホールインワンとは 確率や記録、ホールインワン保険について
ゴルフをする人なら誰もが憧れるホールインワン。一打でカップに入れるという難しい技ですが、実際にどれくらいの確率で達成できるのでしょうか?また、ホールインワンをしたらどんなお祝いをするのが一般的なのでしょうか?そして、ホールインワン保険というものがあると聞いたことはありませんか?
この記事では、ホールインワンに関する様々な情報をご紹介します。ホールインワンの意味や確率、記録やお祝いの習慣、そしてホールインワン保険について解説していきます。ゴルフ好きの方はもちろん、ゴルフに興味がある方もぜひ読んでみてください。
ホールインワンとは
まずは基本的なことから見ていきましょう。ホールインワンとは、ゴルフ競技において1打目でカップにボールを入れることを指します¹。スコアカードに1が入ることから「エース」とも呼ばれます。多くのゴルファーが、一生に一度は達成したいと憧れる記録です。
ホールインワンは主にパー3(規定打数は3回)のホール(ショートホール)で達成されることが多いです。パー4のホール(ミドルホール)でのホールインワンはアルバトロス、パー5のホール(ロングホール)でのホールインワンはコンドルとなり、ホール形態や風向き、選手の打力など特殊な条件が重なった場合にまれに記録されます²。
ホールインワンの確率
次に、気になるのがホールインワンの確率です。実際にどれくらいの確率で達成できるのでしょうか?
残念ながら、正確な統計はありませんが、一般的に言われている数字は以下の通りです。
- アマチュア:約10,000分の1
- プロ:約3,000分の1
つまり、年に50回ラウンドするアマチュアゴルファーが、50年たってようやく1回のホールインワンを達成できる、という計算になります。プロでもそう簡単ではありませんね。
もちろん、これはあくまで平均的な数字であり、個人差やコース差もあります。また、ショットの上手さだけでなく運も味方に付けることが重要です。風やグリーンの傾斜など予測できない要素も影響しますからね。
ホールインワンの記録
ホールインワンには様々な記録があります。ここでは、その中でも特に有名なものや興味深いものをいくつか紹介します。
最多ホールインワン記録
最多ホールインワン記録は、アメリカのノーマン・マンリーさんが「59回」達成したという記録があります³。驚異的な数字ですね。マンリーさんはカリフォルニア州出身で、ゴルフを始めたのは32歳のときだそうです。その後、ゴルフに熱中し、プロにもなりました。59回のうち、プロとして達成したのは8回だそうです。
最年少記録
最年少記録を持っているのは、クリスチャン・カーペンターさんです。なんと4歳のときにホールインワンを達成し、ギネス記録にもなっています⁴。そのときのコースはアメリカのイリノイ州にあるグランド・ビクトリア・カントリークラブで、距離は66ヤード(約60メートル)でした。カーペンターさんは父親からゴルフを教わっていたそうです。
最高齢記録
最高齢記録は103歳で、アメリカの最高齢PGAメンバーであるガス・アンドレオンさんが113ヤード(約103メートル)のショートホールで達成しています。アンドレオンさんは1911年生まれで、ゴルフを始めたのは7歳のときだそうです。その後、プロになり、教え子にはジャック・ニクラウスやアーノルド・パーマーなどがいます。103歳でもまだまだ元気にゴルフを楽しんでいるそうです。
ホールインワンしたらお祝いをする
日本では、ホールインワンをしたらお祝いをするという習慣があります。しかし、このお祝いは周りの人がするのではなく、達成した本人がするというちょっと変わったお祝いです。その理由や内容について見ていきましょう。
ホールインワンしたらお祝いをする理由
なぜ本人からお祝いをするかというと、ホールインワンという大きな幸運からくるマイナスの反動を少しでも多くの人に分けたい、という意味があると言われています。お祝いをすることによって、本人にとっての「厄払い」になるということですね。
また、ゴルフ仲間やキャディさんなどに感謝の気持ちを伝えることも大切です。一緒に喜んでくれたり励ましてくれたりした人たちに対して、心からありがとうと言うことができます。
ホールインワンのお祝いの内容
ホールインワンのお祝いでよくあるのが、「記念品の贈呈」です。送るものとしては、マーカーやボールといったゴルフ関係のものから、グラスやタオル、時計など生活用品まで様々です。商品にはホールインワンを達成した日付やコース、ホール、ヤード数など刻印することが多いです。
他には、キャディさんにチップをあげたり、祝賀会を開いたり、所属するホームコースであればホールに記念植樹をしたりもします。いずれの場合も、費用は本人が負担するので、かなりのお金がかかりそうですね。
プライベートで4人で回っている時ならいいのですが、会社のコンペで達成してしまった時などは多くの人に知れ渡るので、お祝いの金額が高くなることも避けられないでしょう。
ホールインワンのお祝いの相場
お祝いをする人数にもよりますが、少人数であれば数万円、盛大に行うのであれば数十万円にのぼることもあります。
たとえば記念品を贈ったり祝賀会を開く場合、1人につきだいたい5,000円くらいかかるので、人数が10人であれば5万円、30人いれば15万円くらいかかる計算になります。
他にもキャディさんへのチップであれば1万円から5万円、記念植樹であれば10万円から20万円くらいが相場です。
ホールインワン保険とは
運良くホールインワンを達成し、たくさんの人にお祝いをしなければいけなくなってしまったときのために、ホールインワン保険というものがあります。この保険の特徴やメリットについてご紹介していきます。
ホールインワン保険とは
ホールインワン保険とは、ホールインワンをしたことにより発生した費用を賄ってくれる保険です。月々の保険料を支払っておくことで、お祝いに何十万円とかかってしまっても、その費用を保険会社が負担してくれます。
ホールインワンだけではなく、クラブの破損や盗難、ゴルフ場での怪我などの補償がセットになっていることが一般的です。プランによってホールインワンの補償上限額が異なりますが、その金額に応じたお祝いをすれば、自分の持ち出しもなく多くの人に喜んでもらえて、みんながハッピーになれますね。
ホールインワン保険の証明方法・適用条件
同じ保険でも、自動車事故や病気と違ってホールインワンを証明してくれる機関や専門家はいません。そのため、本人や同伴者を除く「第三者」による証明が必要になります。
もっとも有効なのがキャディさんで、全てのショートホールでショットとボールの行方を見ていますから、キャディ付きのラウンドであれば問題なく保険が適用されます。
一方、セルフプレーの場合どうするかというと、例えばそのホールでコース整備をしていた従業員、コース売店にいた従業員、後ろの組で待っていたプレーヤーなどが見ていれば、第三者として認められ証明することができます。
そうした第三者による署名、当日のスコアカード、お祝いにかかった費用の領収書などを提出することで、保険の適用を受けることができます。
ホールインワン保険の保険料や補償内容
大手損保会社からネット型の保険会社に至るまで、多くの保険会社でホールインワン保険を取り扱っています。今回は、その中でもおすすめの保険会社5社の保険料や補償内容をご紹介していきます。
- 三井住友海上「ゴルフ保険(ゴルファー保険)」
- 楽天損保「ゴルフアシスト」
- au損保「ゴルフ保険(ゴルファー向け保険)」
三井住友海上「ゴルフ保険(ゴルファー保険)」
大手損保会社である三井住友海上のゴルフ保険です。ホールインワン補償は最高100万円まで選べます。また、クラブやバッグなどの盗難や破損にも最高30万円まで補償されます。さらに、ゴルフ場での怪我や事故にも対応しており、死亡・後遺障害は最高1億円、入院・通院は最高10万円まで支払われます。年間保険料は3,000円からとリーズナブルです。
楽天損保「ゴルフアシスト」
ネット型の保険会社である楽天損保のゴルフアシストです。ホールインワン補償は最高50万円まで選べます。また、クラブやバッグなどの盗難や破損にも最高20万円まで補償されます。さらに、ゴルフ場での怪我や事故にも対応しており、死亡・後遺障害は最高1億円、入院・通院は最高10万円まで支払われます。年間保険料は2,000円からと格安です。
au損保「ゴルフ保険(ゴルファー向け保険)」
au損保はauユーザーだけでなく一般の方も利用できるネット型の保険会社です。ゴルフ保険では、ホールインワン補償は最高100万円まで選べます。
まとめ
ホールインワンとは、ゴルフ競技において1打目でカップにボールを入れることを指します。アマチュアの確率は約10,000分の1、プロの確率は約3,000分の1と言われています。ホールインワンには様々な記録があり、最多は59回、最年少は4歳、最高齢は103歳です。日本では、ホールインワンをしたら本人がお祝いをするという習慣がありますが、その費用は数十万円にもなります。そのため、ホールインワン保険というものがあります。この保険は、ホールインワンによる費用だけでなく、クラブやバッグの盗難や破損、ゴルフ場での怪我や事故なども補償してくれます。年間保険料は2,000円からと安いものもあります。
以上が、ホールインワンとは|確率や記録、ホールインワン保険について解説した記事でした。ゴルフをする人なら一度は夢見るホールインワンですが、達成したらお祝いをすることも忘れずにしましょう。そして、そのお祝いに備えてホールインワン保険に加入しておくこともおすすめです。それでは、良いゴルフライフをお楽しみください。
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