プラムボブの歴史と使い方

「プラムボブ」とは

「プラムボブ」とは、ゴルフのパッティングの際に、パターの先端にぶら下げた紐や重りを使って、グリーンの傾斜や方向を判断する方法です。プラムボブは英語で「水平器」や「垂直器」を意味する言葉で、建築や測量などで使われる道具の名前でもあります。プラムボブを使うことで、目で見るだけでは分かりにくい微妙な傾斜やブレイクを読み取ることができます。

プラムボブの意味・由来

「プラムボブ」とは、建築や測量において糸の先に円錐形の重りをつけて柱や壁などの鉛直を調べる方法のことで、プラム(plumb)は「鉛直」、ボブ(bob)は「重り」という意味です。

プラムボブの起源は定かではありませんが、古代エジプトやローマ時代から建築に使われていたという説や、中世ヨーロッパで教会の建築に使われたという説があります。

ゴルフにおいてプラムボブが初めて使われたのはいつかも不明ですが、少なくとも20世紀初頭から存在していたとされます。

プラムボブのやり方

プラムボブのやり方は簡単です。まず、パターの先端に紐や重りを取り付けます。次に、ボールとカップの間に立ち、パターを目の高さに持ち上げます。そして、パターの先端がカップの中心に重なるように調整します。このとき、紐や重りが自然に垂れ下がっているはずです。紐や重りがどちらかに傾いている場合は、グリーンがその方向に傾斜していることを示しています。紐や重りが真っ直ぐ下に垂れ下がっている場合は、グリーンが平坦であることを示しています。

プラムボブのコツ

プラムボブを使うときは、利き目を知ることが大切です。利き目は目印と指を使って簡単に調べることができます。利き目ではない目を閉じて、片目で計測することで、より正確な傾斜を読むことができます¹。

プラムボブを使うときは、パターのシャフトが垂直に見える位置を確認することも大切です。パターのヘッドの形や重さによって、シャフトが垂直に見える位置が変わる場合があります。平地でシャフトが垂直に見えるヘッドの位置をしっかりと確認しておきましょう。

プラムボブを使うときは、ボールとカップがシャフトの段差2カ所以内(約15cm)に入っていることを確認することも大切です。あまりボールの近くに立つと、シャフトの手元から先端まで使わなくてはならず、精度の誤差が大きくなることもあるので注意してください¹。

プラムボブを使うときは、シャフトの傾きは打ち出す方向であることを覚えておくことも大切です。基本はシャフトの示す方向がそのまま打ち出し方向になります。下りの時はラインをふくらませ、上りの時はショートカットすることで、より効果的なパットができます。

プラムボブを使うメリット

プラムボブを使うメリットは、自分の目だけに頼らずに、客観的な情報を得られることです。また、プラムボブを使うことで、自信を持ってパッティングすることができます。プラムボブを使うデメリットは、時間がかかることや、正確さに限界があることです。時間がかかるというのは、紐や重りを取り付けたり外したりする手間や、パターを持ち上げたり下ろしたりする動作が必要だからです。正確さに限界があるというのは、紐や重りが風に影響されたり、パターの持ち方や角度によって結果が変わったりするからです。

プラムボブを取り入れているプロゴルファー

有名なプロゴルファーでプラムボブを使っていた人物としては、サム・スニードやジャック・ニクラウスなどが挙げられます。リッキー・ファウラーはパターを顔の前に吊り下げる「プラムボブ」でラインを読んでいるように見えますが、本人曰く「自分で考えだした方法」なんだそうです。カップのどこからボールを入れるか? そして曲がるラインだと弧の一番曲がる外側の点を確認しているのです。

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