ゴルフ ぬかるむとダフるのはなぜか

ゴルフをしていると、雨の日や湿気の多い日にぬかるんだ芝の上でショットすることがあります。そんなときによく起こるミスショットがダフリです。ダフリとは、ボールの手前の地面を先に打ってしまい、飛距離をロスしてしまうショットのことです。

ダフリはスコアを崩すだけでなく、クラブや手首にも負担がかかります。では、なぜぬかるみからのショットはダフりやすいのでしょうか?また、どうすればダフリを防ぐことができるのでしょうか?この記事では、ぬかるみからの打ち方と救済のポイントについて解説します。

ぬかるみからダフる原因

ぬかるみからダフる原因は大きく分けて2つあります。

  • クラブヘッドが地面に食い込む
  • インパクトで体重移動が遅れる

クラブヘッドが地面に食い込む

ぬかるんだ芝は柔らかくて粘り気があります。そのため、クラブヘッドが地面に当たると、硬い芝やマットと違って滑らずに食い込んでしまいます。すると、クラブヘッドのスピードが落ちてしまい、ボールに十分なエネルギーを伝えられません。また、クラブヘッドが食い込むことで、インパクト時のフェース角度やロフト角度も変わってしまいます。これらの要因が重なって、ダフリやチョロなどのミスショットにつながります。

インパクトで体重移動が遅れる

ぬかるんだ芝は足元が不安定です。そのため、インパクト時に左足(右利きの場合)にしっかりと体重を乗せることができません。すると、右足体重のままスイングしてしまい、ボールを上から叩くような打ち方になります。これもクラブヘッドが地面に食い込んでしまう原因になります。また、右足体重ではインパクト時に右肩が下がりすぎてしまい、ボールをすくい打ちになりやすくなります。これもダフリやチョロなどのミスショットにつながります。

ぬかるみからの打ち方

ぬかるみからダフらないようにするためには、以下の4つのポイントを意識して打ちましょう。

  • 必ず上の番手で打つ
  • ボールを少し後ろに置く
  • スイングプレーンを低くする
  • 左足に積極的に体重移動する

必ず上の番手で打つ

ぬかるみからは通常よりも飛距離が出ないので、大きめの番手を持って打つことがポイントです。例えば、通常なら7番アイアンで打つところを、6番や5番アイアンで打ってみましょう。上の番手の方がロフト角度が小さく、クラブヘッドが地面に食い込みにくくなります。また、上の番手ではスイングスピードも落ちやすいので、ダウンスイングで右腕を早くほどけないように注意しましょう。

ボールを少し後ろに置く

ぬかるみからはボールを少し後ろに置くことも有効です。通常よりも1~2センチほど後ろにボールを置いてみましょう。ボールを後ろに置くことで、インパクト時にクラブヘッドが上昇気味になり、地面に食い込みにくくなります。また、ボールを後ろに置くことで、インパクト時に左足に体重を乗せやすくなります。ただし、ボールを後ろに置きすぎるとトップやスライスの原因になるので注意しましょう。

スイングプレーンを低くする

ぬかるみからはスイングプレーンを低くすることも効果的です。スイングプレーンとは、クラブヘッドが描く円弧のことです。スイングプレーンを低くするというのは、バックスイングやダウンスイングでクラブヘッドを水平に近い軌道で動かすということです。スイングプレーンを低くすることで、クラブヘッドが地面に対して鋭角に入ってくるのを防ぐことができます。また、スイングプレーンを低くすることで、インパクトゾーンが広くなり、ミスヒットのリスクも減らすことができます。

左足に積極的に体重移動する

ぬかるみからは左足に積極的に体重移動することが最も重要です。左足(右利きの場合)にしっかりと体重を乗せることで、右足体重やすくい打ちを防ぐことができます。また、左足に体重を乗せることで、インパクト時に力強いショットが打てます。左足に体重移動するためには、以下の2つの方法がおすすめです。

  • ダウンスイングで左膝をターゲット方向に動かす
  • フォロースルーで左足の親指の付け根を上げる

ダウンスイングで左膝をターゲット方向に動かす

ダウンスイングでは左膝をターゲット方向に動かすことで、左足に体重移動しやすくなります。バックスイングでは右膝が曲がっていますが、ダウンスイングではその右膝から力を抜いて左膝に力を入れます。左膝はターゲット方向に突き出すようなイメージで動かします。このようにすることで、下半身から上半身へと順番に力が伝わり、インパクト時にボールをしっかりと押し出すことができます。

フォロースルーで左足の親指の付け根を上げる

フォロースルーでは左足の親指の付け根を上げることで、左足に体重移動することができます。フォロースルーでは右足の親指の付け根が上がるのが普通ですが、ぬかるみからは逆に左足の親指の付け根を上げるようにします。これは左足に体重を乗せるための工夫です。左足の親指の付け根を上げることで、左足に体重が乗った状態でフィニッシュすることができます。

ぬかるみからの打ち方まとめ

ぬかるみからダフらないようにするためには、以下の4つのポイントを意識して打ちましょう。

  • 必ず上の番手で打つ
  • ボールを少し後ろに置く
  • スイングプレーンを低くする
  • 左足に積極的に体重移動する

また、ぬかるみがカジュアルウォーターと認められる場合は、ペナルティなしで救済を受けられます。カジュアルウォーターは一時的にできた水たまりやハザードからあふれた水たまりなどです。カジュアルウォーターから救済を受ける場合は、カジュアルウォーターがなくなった場所から1クラブ以内の場所にボールをドロップします。ホールに近づかないように注意しましょう。

ぬかるみからのショットは難しいですが、正しい打ち方や救済方法を知っておけば、スコアを崩さずにプレーすることができます。ぜひ参考にしてください。

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