ゴルフにフルスイングはいらない
タイガー・ウッズ「8割の力を超えてスイングしないようにしている」と語っています
アニカ・ソレンスタムは常に6割の力でスイングしていましたが、ドライビングディスタンスの部門で一位にもなったことがあります
ゴルフにフルスイングはいらない?プロも実践するスイングのコツ
ゴルフを始めたばかりの人や、飛距離を伸ばしたい人は、フルスイングをすることが大切だと思っているかもしれません。しかし、実はゴルフにフルスイングは必要ないということをご存知でしょうか?
フルスイングとは、100%の力でクラブを振ることを言いますが、これはショットの安定性や精度を損なう可能性があります。プロのゴルファーも、普段は7~8割程度の力でスイングしているということが多いのです。
では、なぜゴルフにフルスイングはいらないのか?また、どのようにスイングすれば良いのか?この記事では、その理由やコツを解説していきます。
フルスイングはショットがブレやすくなる
ゴルフでフルスイングをすると、ヘッドスピードは上がりますが、それと同時にヘッドの軌道がブレやすくなります。ヘッドの軌道がブレると、ボールに対するインパクトの角度や方向が変わってしまい、ミスショットの原因になります。
特に初心者の場合は、フルスイングをしようとすると、余計な力が入ってしまい、フォームが崩れやすくなります。例えば、以下のようなことが起こります。
– 腕や肩に力が入りすぎて、クラブを引き上げすぎる
– 腰の回転が不足して、上体が前傾したままになる
– クラブを振り下ろす時に力みすぎて、ヘッドがインサイドからアウトサイドに振られる
– クラブを振り切れずに、インパクトで手打ちになる
これらのことは、スライスやフック、トップやダフリなどのミスショットを引き起こします。また、フルスイングは体力の消耗も大きくなります。ラウンド後半になると、疲労からショットの精度が落ちることもあります。
プロもフルスイングをしない理由
プロのゴルファーは、普段は7~8割程度の力でスイングしているということが多いです。これは、ショットの安定性や精度を高めるためです。プロであっても、フルスイングをするとヘッドの軌道がブレやすくなります。
実際に、ゴルフダイジェストが女子プロ12人を対象に行った「フルスイング(100%の力でスイング)をすることはありますか?」という調査では、以下のような結果になっています¹。
– いつもしている・・・0人
– たまにする・・・5人
– 殆どしない・・・4人
– 全くしない・・・3人
この結果を見てもわかるように、常にフルスイングをしている女子プロはゼロです。フルスイングをすると答えたプロでも「たまにする」程度です。つまり、プロはフルスイングをあまりしないということです。
また、タイガー・ウッズも「8割の力を超えてスイングしないようにしている」と語っています。彼はドライバーで300ヤード以上飛ばすことができますが、それでもフルスイングはしないのです。
アマチュアがフルスイングをしないメリット
ゴルフにフルスイングは必要ないということがわかりましたが、ではアマチュアがフルスイングをしないことで得られるメリットは何でしょうか?以下に挙げます。
– ショットの安定性や精度が高まる
– ボールを芯でとらえやすくなる
– 飛距離が伸びる可能性がある
– ラウンドで体力を温存できる
ショットの安定性や精度が高まることは、先ほど説明しました。ヘッドの軌道がブレなくなり、ボールに対するインパクトの角度や方向が安定します。これにより、狙った方向にボールを飛ばしやすくなります。
ボールを芯でとらえやすくなることは、飛距離にも影響します。フルスイングをすると、ヘッドスピードは上がりますが、ボールに対するインパクトのタイミングがずれてしまうこともあります。その結果、ボールを芯でとらえられずに飛距離が落ちることもあります。
しかし、フルスイングより少し力を抜いたスイングでは、インパクトのタイミングが合いやすくなります。そのため、ボールを芯でとらえて飛距離を出しやすくなります。実際に、女子最強と言われたアニカ・ソレンスタムは常に6割の力でスイングしていましたが、ドライビングディスタンスの部門で一位にもなったことがあります。
ラウンドで体力を温存できることは、ラウンド後半のショットにも影響します。フルスイングは体力の消耗が大きいので、ラウンド後半になると疲労からショットの精度が落ちることもあります。しかし、フルスイングを控えて体力を温存することで、ラウンド後半でも安定したショットを打つことができます。
アマチュアがフルスイングをしないデメリット
ゴルフにフルスイングは必要ないということがわかりましたが、ではアマチュアがフルスイングをしないことで生じるデメリットは何でしょうか?以下に挙げます。
– スイングの基本が身につきにくい
フルスイングをしないことのデメリットは、スイングの基本が身につきにくいことです。フルスイングをすると、大きく体をひねる動きや遠心力を使う感覚などが身につきます。これらは、ゴルフの上達に必要な要素です。
しかし、フルスイングをしないと、体の回転が不足したり、クラブの振り幅が小さくなったりすることがあります。その結果、ヘッドスピードが上がらなかったり、ボールに対するインパクトが弱くなったりすることもあります。
また、フルスイングをしないと、クラブの重さや振動を感じることができません。クラブの重さや振動を感じることは、ボールを芯でとらえるために重要です。芯でとらえることで、ボールの飛びや方向性が良くなります。
フルスイングをしないコツ
ゴルフにフルスイングは必要ないということがわかりましたが、ではどのようにフルスイングをしないコツは何でしょうか?以下に挙げます。
– フォームを崩さないようにする
– 力みを抜く
– リズムを大切にする
– クラブの重さを感じる
フォームを崩さないようにすることは、フルスイングでも同じですが、特にフルスイングをしない場合は注意が必要です。フルスイングをしないと、腕や肩に力が入りすぎたり、腰の回転が不足したりすることがあります。その結果、ヘッドの軌道がブレたり、ボールに対するインパクトが悪くなったりします。
力みを抜くことは、フルスイングをしない場合でも重要です。力みすぎると、クラブの振り幅が小さくなったり、インパクトで手打ちになったりします。力みを抜くためには、呼吸を整えたり、肩や首のストレッチをしたりすると良いでしょう。
リズムを大切にすることは、フルスイングをしない場合でも必要です。リズムが良いと、スイングのテンポやタイミングが安定します。リズムを大切にするためには、自分のペースでスイングしたり、音楽やメトロノームなどを使って練習したりすると良いでしょう。
クラブの重さを感じることは、フルスイングをしない場合でも大切です。クラブの重さを感じることで、遠心力や振動を利用してボールを飛ばすことができます。クラブの重さを感じるためには、クラブを振る時に手首や肘を固めずに柔らかくしたり、クラブの先端を意識したりすると良いでしょう。
まとめ
この記事では、ゴルフにフルスイングはいらないというテーマで、以下のことを解説しました。
– フルスイングはショットがブレやすくなる
– プロもフルスイングをしない理由
– アマチュアがフルスイングをしないメリット
– アマチュアがフルスイングをしないデメリット
– フルスイングをしないコツ
ゴルフにフルスイングは必要ないということがわかりましたが、それでもフルスイングの練習は続けることが大切です。フルスイングをすることで、スイングの基本や感覚が身につきます。また、場面によってはフルスイングを使うこともあります。
ゴルフは自分の力でボールを飛ばす楽しさがあります。フルスイングをしない場合でも、自分に合った力加減やスピードでスイングすることで、ショットの安定性や精度を高めることができます。自分のスタイルでゴルフを楽しみましょう。
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